\浜通り12市町村の魅力を皆さんにお届けします/
< 第1回 ツアー内容をご紹介 >
メルティシープ
福島県葛尾村の吉田健さんと美紀さんは、震災を経て羊肉生産に着手。震災後、約1200頭の黒毛和牛を飼育していたが、葛尾村の全村避難を経験。その後、羊肉の可能性に着目し、和牛肥育技術を応用し臭みを抑えた高品質な羊肉を生産開始。国産羊肉のシェア拡大を目指し、独自ブランド「メルティーシープ」を立ち上げ、東京の飲食店へ直接販売を行う。彼らの努力は、高い評価を受け、地域経済への貢献としても期待されている。
道の駅なみえ
道の駅なみえは福島県浪江町に位置し、地元の新鮮な農産物や海産物を販売する施設として親しまれている。この道の駅なみえでは、浪江町の豊かな自然が育んだ旬の味覚を直接手に取ることができるほか、レストランでは地元食材を使った料理を楽しむことができる。また、観光情報コーナーでは浪江町周辺の観光スポットやイベント情報を得ることができ、訪れる人々に地域の魅力を伝えている。地域の人々と訪問者の交流の場としても機能し、地域活性化に寄与している。
鈴木酒造
2011年の東日本大震災で全建屋を失った鈴木酒造は、福島第一原子力発電所から7kmの地にあったが、震災前に研究用に送られた酒母が残っていることが判明し、浪江の酒を再現するための動きを開始。福島県内の蔵を借りて酒造りを再開し、震災から10年後、浪江町に新たな施設「なみえの技・なりわい館」に入居し、地元の米と水を使った酒造りを復活させるとともに、地域の食文化の持続性に貢献し世界一の酒づくりを目指す覚悟で臨んでいる。
柴栄水産
2011年の大震災と原発事故により全てを失ったが、浪江町請戸での再建への強い思いから、地元での準備を進めてきた。2020年、新工場が完成し、約9年ぶりに事業を再開。最新の加工設備と長年のノウハウを駆使し、品質の高い魚を丁寧に取り扱っている。また、水揚げされた魚を直売する店舗も開設し、請戸の美味しい魚を全国にお届けしている。
LANDBUILD FARM
吉田さやかさんは震災と原発事故後に福島市から戻り、ニンニク農家として新規就農した。耕作放棄地を切り開き、50㌃の畑に約8000株のニンニクを植え、初年度はすべてが完売の人気ぶりである。家族が相馬野馬追に参加し、飼育している5頭の馬の堆肥をニンニク栽培に利用。この堆肥を使ったニンニクは「サムライガーリック」として商標登録され、今後は栽培面積を200㌃、約3万株に拡大し、6次化農業や民泊、農業体験を展開する計画をしている。
ファーム白石
江戸時代以前から続く農家の8代目、白石長利が代表を務めるファーム白石は、農薬や化学肥料を使わない自然農法に取り組み、野菜本来の力強さと美味しさを引き出している。自然農法の学びや体験農業の提供、地域の活性化を目指した食・健康イベントの開催にも積極的で、生産者やシェフとのコラボレーションを通じて、新たなコミュニティ形成に貢献。市内の飲食店や直売所でその野菜を味わうことができ、食を通じた楽しい体験提供で、農業・食・健康に関するコミュニティが広がりを見せている。
レストランHAGI
『Hagiフランス料理店』は、萩春朋氏が福島の厳選された食材でコースを提供している。フランス大統領やモナコ公国大公への食事提供、農水省主催「料理マスターズ」ブロンズ賞受賞者のシェフが、地元農家と連携し、新鮮な野菜やハーブを活かした料理を創出。稀少な福島産ワインや日本酒とのペアリングも楽しめ、厨房の見えるダイニングでプライベートな食体験が可能。日本全国からゲストを迎え、福島の食材の魅力を伝えるレストランである。
< 第2回 ツアー内容をご紹介 >
サッポロラーメンたき
2011年の東日本大震災で被災した福島県浪江町にある「サッポロラーメンたき」は、地元の食材を使った絶品ラーメンが楽しめる名店だ。震災で一度は閉店を余儀なくされたが、町の復興と共に再開し、多くの応援を受けて復活した。店内はアットホームな雰囲気で、地元の方々にも愛されている。店主自慢のスープは、地元産の鶏ガラと野菜をじっくり煮込み、コクと深みのある味わいが特徴。麺は北海道から取り寄せた特製の縮れ麺で、スープとの相性は抜群。具材には地元の新鮮な野菜や豚肉を使用し、食材の鮮度と品質にこだわっている。「サッポロラーメンたき」は、地域との絆や多くの支援を受けて復活を果たし、再び地元の味として多くの人々に愛される存在となっている。
haccoba
~Craft Sake Brewery~
福島県浜通りの小高と浪江に位置するhaccobaは、地元の豊かな食材を活かしてお酒を醸造している。地元で収穫された農産物と澄んだ水を用いたお酒は、香り豊かでフルーティな味わいが特徴。地域との連携を大切にし、地元の農家と協力して持続可能なお酒づくりを進めており、浜通りの自然と文化が詰まっている。さらに、醸造過程では最新の技術を導入して品質管理を徹底している点も特筆すべき特徴である。また地域の食材を最大限に活用するために、地元の農家や漁師との緊密なパートナーシップを築いており、季節ごとに異なる新鮮な原料を使用し、バラエティ豊かなお酒を生産している。
オオタカ農業
浪江町でエゴマ農家を営んで知る大高さんは、同級生の誘いで浪江町を訪れ、町での暮らしと人々との交流を深める中で、町の復興に貢献したいという思いに触れ、この地域の農業を盛り上げようと決意し、2021年から浪江町内で畑を借りて本格的にエゴマ栽培に取り組み、無農薬で栽培している。栽培したエゴマを使い、オリジナル商品を通じて積極的に浪江町をPRし、浪江の特産品で町を盛り上げたいと行動している。その取り組みが、地域の農業を支え、町を盛り上げ、若い世代にも影響を与え、農業への関心を高めるきっかけとなっている。
和坐
浪江町に位置する和坐(わざ)は、LANDBUILDFARMが古民家を改装して運営している魅力的な場所。新旧がかけ合わさった空間で、室外のダイニングアウトや室内の両方でイベントを開催することが可能で、季節毎のイベントやワークショップも開催され、四季折々の美しさを楽しむことができる。美しい日本庭園も常設されており、訪れる人々に特別な空間と時間を演出している。今回のツアーでは、和坐で、浜通り12市町村の食材を使ったシェフによるツアー限定オリジナルメニューが提供される。